テンセイフジ
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北海道にも徐々に春の足音が聞こえてきました。テンセイフジ(5月6日で満23歳)、ナムラシゲコ(5月12日で満23歳)が余生を送る浦河町の小葉松牧場の放牧地は午後になると日陰になる場所が多く、先月は雪が残っていたのですが、この1ヵ月でほとんど解け、山の斜面の放牧地は上部に少しだけ雪が残るのみです。
下の放牧地の雪は全て解けました。茶色だった地面に緑の小さな新芽が顔を覗かせています。
春の訪れを感じさせる放牧地
ナムラシゲコ(左)とテンセイフジ
[動画]
青草が伸びてきました
そろそろ“こたつ”(風よけの板)をしまう時期
草を食べるテンセイフジ
15年以上ここで暮らしているので環境に慣れているのか、
なかなか顔を上げてくれません
冬の間は風除け板の隣で乾燥牧草をムシャムシャしていた2頭の行動範囲も広くなり、この日は下の放牧地に生えた新芽を美味しそうに食べていました。食欲旺盛なテンセイフジは頭を上げてくれなくて撮影に苦労しました。
一瞬、顔を上げてくれました
小葉松さんによると「気温によって、寒がりなテンセイフジには馬服を着せていますが、この程度の気温はナムラシゲコにとっては暑いくらいでゴロゴロ転がって汚すので馬服は着せていません。ただ、春雨が降った日は体が冷えるので、早めに収牧して馬房で過ごすようにしています」とのことです。
シゲコはすぐに顔を上げてくれました
気配に敏感なナムラシゲコは、撮影者の訪問に顔を上げてポーズをとってくれます。
草を食む2頭
また、写真撮影とは別日になりますが、春雨が降っている日に近くを通った時は昼前に収牧していました。馬房の中では熊癖(ゆうへき)持ちのナムラシゲコは忙しそうに体を左右に揺らしていましたが、テンセイフジは食欲優先、思い思いに昼下がりののどかな時間を過ごしていました。
[動画]春雨の日、午後は舎飼い/ナムラシゲコ テンセイフジ
ゆらゆらシゲコとまったりフジ
昔は日高地方の桜(エゾヤマザクラ)の開花はゴールデンウィークの終盤でしたが、近年は開花が早くなっている傾向があります。昨年はゴールデンウィーク前半に開花を迎えました。小葉松牧場の近くにも桜の名所「西舎桜並木」があります。来月のレポートではエゾヤマザクラを背景にしたテンセイフジ&ナムラシゲコの姿をお届けできるかもしれません。お楽しみに。
* * *
小葉松牧場さんで暮らすフォスターホース2頭は最近まで繁殖生活を送っていたので、現役生活を送っている競走馬が何頭もいます。
【テンセイフジ産駒】
川崎競馬のイサチルウキウキ(牝6歳)、佐賀競馬のモーモーレッド(牝5歳)の2頭が現役競走馬として頑張っていましたが、イサチルウキウキは先日引退しました。最後の現役馬モーモーレッドは3月8日のフリージア賞(A1・A2)に出走して3着と頑張りました。産駒たちの応援よろしくお願いします。
【ナムラシゲコ産駒】
名古屋競馬のナムラエヴァ(牝5歳)、中央競馬のナムラロビン(牡3歳)が現役。
頑張る子供たちの応援もよろしくお願いします。
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