テンセイフジ
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※今春、熊本県と十勝地方(帯広市・清水町)で馬インフルエンザの発生が確認されました。7月1日の時点で日高・胆振地方での発生は確認されていませんが、感染防止対策として「1.手指や靴裏の消毒を励行」「2.原則として厩舎や放牧地には入らない」「3.馬と距離をとっての撮影」に留意しながら取材を行っています。
浦河町の小葉松牧場で余生を送るフォスターホースのテンセイフジ(23歳)とナムラシゲコ(23歳)は変わりなく元気に過ごしています。
先月はレポートの取材が遅れたので、今月は3週間ほど空けた取材になります。
小葉松牧場では一番牧草刈りを終え、一気に夏がやってきました。晴れた日には気温25℃を超える夏日が続き、暑さに弱いサラブレッドや道民はヘロヘロです(連日35℃を超える内地の暑さが想像できません)。牧場は山の奥にあるので(馬にとって天敵の)アブの姿が目立つようになりました。特に取材日のように、雨が降った翌日で湿度が高い日はアブが活発に動き、馬の腹下にまとわりついています。
2頭の放牧地の隣では一番牧草の収穫を終えました
モーモー親子
2頭は体を震わせたり、尻尾を振り回したりとイライラしている様子は伝わってきますが、幸いにして食欲は旺盛、アブに襲われながらもモリモリと青草を食べていました。『付かず離れずの距離感』で過ごす2頭がいつもより近い距離でいるのは、アブの攻撃を分散しているのだと思います。
アブキャップやフライシート、ハッカ油、オニヤンマ君など数々のアブ対策グッズが販売されていますが、絶大な効果を発揮するグッズは出ていないようです。これから2~3ヵ月、ストレスが溜まる季節が続きますが、新鮮な青草を食べて乗り越えて欲しいものです。
いつもより距離の近いフジ
いつもより距離の近いシゲコ
アブの攻撃を分散しているのでしょうか
2023年の秋、2頭が初めて顔合わせしたファーストコンタクトではナムラシゲコが勝ち、力関係ではナムラシゲコの方が強いとのことですが、この放牧地での経験値は(18年以上暮らしている)テンセイフジが上。
普段の態度を見ていると精神的にはテンセイフジの方が上に立っている感じがします。あえて争わず「勝ちを譲った」大人の態度だったのかもしれませんね。
実は勝ちを譲った?テンセイフジ
顔を上げるフジ
ナムラシゲコは変わりなく元気に過ごしており、襲い掛かるアブにもめげず食欲旺盛です。
顔を上げるシゲコ
フジ「暑い季節になりましたね」
シゲコ「皆さんも夏バテには気をつけてね」
* * *
小葉松牧場さんで暮らすフォスターホース2頭は最近まで繁殖生活を送っていたので、現役生活を送っている競走馬が何頭もいましたが、テンセイフジの仔・モーモーレッド(牝5歳)は登録を抹消したので現役馬はいなくなりました。
【ナムラシゲコ産駒】
ナムラカミカゼ(牡8歳)、ナムラエヴァ(牝5歳)、ナムラロビン(牡3歳)が現役。JRAで3戦して未勝利だったナムラロビンは笠松競馬場に移籍、新たなスタートを切っています。産駒たちへの応援もよろしくお願いいたします。
見学希望日の1週間前までに要予約。
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