渡辺さんからナイスネイチャ、エイシンルーデンス、ナイスゴールドの近況報告が届きました!
近況報告
6月4日の大雨の後、例年に無いくらいお天気が続きました。過去の苦い経験から、「こんなに天気が続いたら後は雨ばかりになるのではないか」「そうすると、また牧草花粉のアレルギーで馬たちが次々に目を腫らすことになるのではないか」と思い、放牧地からどんどん刈って干して収穫していきました。適期より早く、牧草がまだそれほど伸びていなかったので、収穫量は驚くほど少なかったですが、放牧地はとてもすっきりしました。
暑い日もありましたが、まだそれほどではなく、風が心地よく、今のところアブもまだ見ていません。
ナイスネイチャ
ナイスネイチャの放牧地は、一度に全部を刈ってしまうと二番草が伸びるまでに食べる草が無くなってしまうので、6月6日、手前の一角を残して、放牧地の7割くらいを刈りました。
順調に乾いて片付けましたので、すっきりして、今はもう二番草が美味しそうに伸びてきています。ナイスネイチャとメテオシャワーは、まだ刈っていない一角で草丈の長い中にいることが多いですが、そこから出て、美味しい二番草を食べて過ごす時間も増えて来ました。残った一角は21日朝に刈りました。
5今は日が長い時季なので、17時半くらいから馬たちを入れ始めますが、19日は風が強めで、涼しいというより寒く、夕方はいつもより早めに17時頃に放牧地に迎えに行きました。その少し前に、そんな寒い風の吹く中で、メテは黙々と青草を食べ続けていましたが、ナイスネイチャだけ、なぜか頭を振り回し、前脚をバタつかせて、ほんの30mくらいの距離ですが元気に走って、はしゃいでいるように見えました。
でも、もしかしたら、「寒いから早く迎えに来い~!」と怒っていたのかな?とも思い、牧場長に「馬たち、早めに入れよう」と声をかけたのでした。
エイシンルーデンス
6月15日に篩骨血腫(しこつけっしゅ)の2回目の治療を受けました。鎮静剤をかけて内視鏡で見ると、前はタマゴのような形だった血腫が潰れて、いくらか小さくなっていましたが、潰れたところが顔の中央側に飛び出して癒着しているのが見えました。今回もホルマリンを注入しました。
この治療を今後も繰り返して血腫が委縮していくそうですが、ルーデンスの場合、血腫がかなり古いもので、できてから時間が経ち過ぎているため、完全に治らないかもしれないそうです。
副鼻腔炎になってから篩骨血腫ができるのではなく、篩骨血腫ができたので副鼻腔炎になったとのことです。篩骨血腫がなぜ出来たのかはわからないようです。
治療の後、応えたのか、寝ていることが多くなり、翌朝(16日)も寝ていることが多く、熱は38.2℃で朝にしては高めでした。心配でしたので、獣医さんに診ていただき、聴診もしていただきました。左目の下が少し膨れていましたが、次第に引いていくとのことで、これは翌日には、ほぼ引いていました。栄養剤を入れた補液と、痛み止めを注射して下さいました。
治療の後は放牧しましたが、しばらくは出入口近くでぼーっとしたり、寝たりしていましたが、鎮痛剤が効いてきた頃には仲間たちの方に向かい合流して、いつものように過ごしていました。
更に翌朝(17日)、寝ワラの上に50cm四方くらいの大きさの鼻血の跡がありました。獣医さんに診ていただくと、血と膿が混じったものなので心配ないとのことでした。その朝は前日と違って元気がとてもあり仲間たちは既に放牧されたのに、ルーデンスは診察のために放牧しないで待たせていたので、早く外に出たくてイライラしていたくらいでした。
更に翌朝(18日)は前日の半分くらいの量の鼻血の跡が寝ワラの上にありました。その後は、このようなことはないですが、鼻からは血の混じった膿が常時出ていて呼吸の音も大きく、左目からも血や膿が混じったような色の涙が出ていて、見ていると可哀想になります。お湯で拭いてもまたすぐに出て来ます。口の周りがただれてくるので、お湯で拭いた後、ワセリンを塗ることにしました。
21日朝には血の混じっていない鼻汁になっていて、とりあえずはホッとしています。病気はこじらせてしまうと治すのがとても難しいですね。
ナイスゴールド
前回の報告後、また左右共に蹄底が痛くなり、舎飼いが続くので、広い馬房に移動しました。昨年10月に帰郷してから何度かこのようなことがあり、良くなったり悪くなったりでした。
呼んでも顔を向けるだけで歩くのがつらい様子 6月16日
帰郷した時に左前の蟻洞が酷かったため5cmは削り落とし、痛みを和らげるためにクッションになる資材を当てたり靴を履かせたりして来ました。これまでに蟻洞がひどくて引退して帰郷した馬は皆、蹄葉炎も併発していたので、ナイスゴールドも蹄葉炎になっているだろうと考えました。帰郷した日に蟻洞のひどかった左前のレントゲンを撮って、かなりひどく蹄骨が立って(ローテーションを起こしているとのこと)先端が溶けていることがわかっていました。
6月16日に両方のレントゲンを撮っていただきました。すると右前も左と同様に蹄骨がかなり立っていて、蹄骨の先端の輪郭がはっきりせず、ぼやけた感じに見え、蹄骨の先端が溶けてきている(骨膜増生している)とのことでした。
左前は10月に撮った時と比べると蹄骨の角度については、いくらか落ち着いて、少し良くなっていました。脱蹄するところまで酷くはなっていないとのことですが、今後も良くなったり悪くなったりを繰り返す可能性があるとのことです。
今回、痛みがきつくなった原因は青草を与え過ぎたことだろうと、私は考え深く反省しています。健康な馬が青草を食べることは自然なことで問題ないでしょうが、過去に蹄葉炎ではない馬でも蹄底の薄い馬は、青草をドンと食べ始めた時季に蹄底が痛くなる馬が何頭かいましたので…、青草は影響すると感じていました。青草が短く生えたところに放すだけなら、まだ良かったかと思いますが、土手の草を刈って与えた量がナイスゴールドには多かったのではないかと考えました。
【見学を休止しています】
渡辺牧場さんでは、限定的に見学者の受け入れをしていましたが、北海道内外にて新型コロナウィルスの感染が再び拡大していること、変異株の感染者の急増していること、医療機関がひっ迫してきていることから、当面の間再び見学中止となりました。
見学者を受け入れることで、緊急事態宣言を発出されている地域を含む全国から、人の流れを作ってしまうことの懸念しての苦渋の判断です。
スタッフのみなさんが感染してしまうと馬たちの管理ができなくなるため、ご理解とご協力をお願い申し上げます。
余生を支えてくださるFP会員募集中
2021年6月18日現在
ナイスネイチャ 221人 151口
エイシンルーデンス 29人 21口 残口44口
ナイスゴールド 2人 1口
ナイスネイチャの受付は一時停止しています。
新FHのナイスゴールドの受付が開始になりました。
開催期間 2020年4月16日~5月15日
昨年のナイスネイチャバースデードネーションによりエイシンルーデンスを受け入れました
会員募集中春風ことトウショウヒューマは、引
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