ナイスゴールド
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渡辺牧場さんから近況報告が届きました。ナイスゴールド(28歳)、モアザンベスト(24歳)、2025年10月に沖田忠幸牧場から移動してきたエアリカコ(27歳)とミラキュラス(24歳)、2026年3月に入厩したマイネリスペクト(18歳)のようすをお伝えします。
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青空にトンボが沢山飛び交い、近くに見える山も少しずつ紅葉してきて秋らしい風景になりました。日差しの強さが昔とは違うので、晴れて風がないと馬たちが鼻を膨らませるくらい暑い日もありました。
また、早朝の気温は4℃~5℃にまで下がった日もありました。今年は10月4日に初めて雪虫を見ました。
前回の両前蹄の改装後、毎朝夕に獣医さん処方の漢方薬やサプリメントを飲ませています。9月4日のレントゲン検査では蹄底に厚みがほぼなくなっていましたが、10月12日のレントゲン検査でははっきりわかるくらい厚みができていました。しかし、レントゲン写真では蹄骨に黒い線が入っているのがわかり、また、蹄骨の形が「く」の字にくびれており、ここがいつ骨折してもおかしくないそうです。

急に痛みが強くなったら骨折の可能性があるので、レントゲン検査をしてキース装蹄師さんに連絡するようにとのことでした。ナイスゴールドの蹄骨の状態で骨折した場合は、とても厳しい状況になるという説明を受けました。

10月12日はレントゲン写真から角度を調整するために、前回とは少し変えた特殊装蹄をしてくださいました。ちょうど来られていたナイスゴールドの会員様も見学して行かれました。跛行はしていますが毎日放牧できています。歩かないと血流が悪くなり蹄葉炎は急速に悪くなるそうです。


体重は7月19日に500kgだった後、久しぶりに10月6日に測り501kgでした。これより太るのは患部に負重がかかりますし、一方、元々食が細く高齢なので、食欲が落ちても他の病気に繋がるかもしれず、今の状態をキープできるように努めたいと思います。

漢方薬は慢性蹄葉炎用の血流を良くする働きの薬で、一日に2回を継続して飲ませています。昔の漢方薬と違って濃縮されたものなので1回に飲ませる量が少なく、また、馬にとって不味くはないようでナイスゴールドは吐き出そうとしません。ポンプ式の投薬器で少しずつ数回に分けて口に入れます。
ナイスゴールドは一度口に含むたびに、顔を縦にブンブン振り続けるので、まるで嫌なのかと思えますが、再び投薬器の先を口元に向けると顔を振るのを止めて、また残りを大人しく簡単に口に入れさせてくれます。これを数度繰り返し、最後はポンプ内をすすぐ水までしっかり飲んでくれます。ナイスゴールドにとってはむしろ美味しいのかもしれないと思え、仕草がとても可愛いです。
と飼い葉を食べるナイスゴールド(手前)9月21日-r.jpg)
10月14日は早朝からお昼にかけて、まとまった量の雨が降り、風も強くなりました。お昼から放牧しましたが、こういう時のモアちゃんは大変身します。普段は一生懸命に引っ張ってもゆっくーりしか歩いてくれないのですが、この時はチェーンをしていてもチェーンを外すのが大変なほどの勢いで飛んで行きました。

9月8日に虫卵検査をしたところ、20頭中3頭に円虫卵の少数の検出がありました。モアちゃんにも検出がありましたが、獣医さんに相談したところ、この数なら今回は駆虫剤を使わずに2ヵ月後にまた検査をすればよいとのことでした。

クッシング病のため、午前10時頃に青草の豊富な広い放牧地から、ほとんど食べきっている狭い放牧地に移動していますが、今月から太り過ぎのリスちゃんとバイラーもダイエットのため一緒に移動しています。元々いるケイウンネイチャーと合わせて4頭で食べる草を求めて歩き回っています。

収牧の時は他の3頭は出入口に来てくれますが、モアちゃんは奥の方で短い草を食べ続けていて帰って来ないので迎えに行きます。

4人で二手に分かれて放牧することが多いのですが、9月終わりのある朝、ナイスゴールドとマキヒメを放牧した帰り道、遠くの放牧地にリカコとミラちゃんが放牧された直後の様子が見えました。
リカコは両後肢を同時に空中に高く何度も飛び蹴りしながら勢いよく走り回っていました。あれは本当にリカコだろうかと目を疑いましたがリカコでした。遠くても栗毛に白い縦線の顔がはっきり見えて、とてもカッコよかったです。

それからしばらくして、馬房での立ち方が気になり、歩き方も少しだけ傾いているように見えましたので、もしかしてあの時ハッスルし過ぎて痛めたのだろうかと思い、10月6日に東洋医学の獣医さんに診察していただきました。しかし、歩様検査も触診も結果は問題ないとのことで、治療はありませんでした。獣医さんはリカコが前の牧場さんにいた頃から診察してくださっているので、これまでの経過をよく理解してくださっています。

10月6日に体重測定をしたところ、525kgでした。7月19日には524kgでしたので、ほぼ維持している状態です。
昨年11月1日から60kg以上増えましたが、東洋医学の獣医さんに「背肉がもう少しついた方がいいですね」とアドバイスをいただき、これから来る冬に減らさないようにと気が引き締まる思いです。

9月8日に虫卵検査をしたところ、回虫卵、円虫卵、条虫卵とも「検出なし」でした。

10月上旬は青空の爽やかなお天気の日が多く、ミラキュラスの青鹿毛が黒く光ってとても綺麗に見えました。朝の気温が低い日が何日かあった後、他の馬に比べてミラちゃんの冬毛は一気に長くなったように思います。

馬房ではよく裏戸から顔を出して外を眺めていたり、そのままウトウトしていることもあります。夜中に監視カメラで見ると、馬房の奥の壁にくっつくかのように隅っこで小さくなって寝ていることが多く、また、起きている場合は飼い桶の草を食べていることが多いです。

放牧地は二番草を刈ってすっきりしました。ミラちゃんはいつも放牧地の奥の方で草を食べ続けています。時々リカコがミラちゃんに近づいていき、ミラちゃんは追われる感じで仕方なくゆっくり歩いています。

10月6日に体重測定をしたところ、572kgでした。現役時に調子の良かった時の体重が484kgくらいですから、増えたのは2割弱なので、年齢からも心配するほど太ってはいないと考えています。ミラちゃんは繁殖牝馬によくある体型で「腹袋(はらぶくろ)が大きい」タイプのようです。

9月8日に虫卵検査をしたところ、回虫卵、円虫卵、条虫卵とも「検出なし」でした。
前回の近況報告で、柵越しにキゼンラック(31歳)と仲良しだと書きましたが、悲しいことにキゼンラックは9月17日に亡くなりました。また、同じ放牧地にいたオーちゃんとプリンちゃんは、オーちゃんが8月30日に疝痛をして以来、すっかり良くなるまでにしばらくかかったため、オーちゃんにプリンちゃんが付き添う形で、今も慎重に2頭とも狭い放牧地で過ごしています。
とモアちゃん(右) 10月10日-r.jpg)
広い放牧地にリスちゃんとモアちゃんとバイラーの3頭放牧になり、それも10時以降はモアちゃんがクッシング病対策で狭い放牧地に移動するので、残るはリスちゃんとバイラーの2頭だけになっていました。

ところが、体重測定でその2頭が揃って大幅に体重が増えており、この2頭が現在、渡辺牧場で一番の太り方とわかりました。そしてこの2頭の放牧地は、たまたま今年は例年より早く二番草を刈ったため、既に三番草が豊富に伸びています。疝痛に繋がると怖いので、思い切ってこの2頭も10時になるとモアちゃんと一緒に狭い放牧地に移してダイエットすることにしました。|

この狭い放牧地には、後肢に問題があり広い所に放せないケイウンネイチャーがいて、リスちゃんは初めのうち「ビィーン!!」とお互いに威嚇しあって騒いでいましたが、間もなく打ち解けて仲良く並んで過ごすようになりました。

9月8日に虫卵検査をしたところ、回虫卵、円虫卵、条虫卵とも「検出なし」でした。
※要事前予約
※会員(全FP会員、一般会員、後援会員)のみ対象
会員見学(全FP会員、一般会員、後援会員) : 会員専用ページ、会報をご参照ください
一般見学 (賛同会員を含む) : 以下をご参照ください
渡辺牧場Twitter(@urakawawatanabe)
競走馬のふるさと案内所 渡辺牧場のページ
https://uma-furusato.com/search_farm/1344.html
モアザンベストは
「ナイスネイチャ・33歳のバースデードネーション」対象馬です。
マイネリスペクトは
「ナイスネイチャ・35歳のバースデードネーション」対象馬です。
「ナイスネイチャ・バースデー/メモリアルドネーション」活動報告・対象馬一覧
引退馬協会では、渡辺牧場で生まれ余生を過ごしたナイスネイチャ(1988年4月16日―2023年5月30日)の誕生日に合わせて引退馬支援のご寄付を募るドネーション「ナイスネイチャ・バースデードネーション」(NNBD)を、ナイスネイチャ29歳の年(2017年)から開催しています。
ナイスネイチャ没後となる2024年からは、長年にわたり引退馬協会の広報部長として活躍したナイスネイチャの功績を讃え、感謝の意を込めて生誕を祝う「ナイスネイチャ・メモリアルドネーション」(NNMD)として実施、たくさんの方からご寄付を賜り、フォスターホースの受け入れや、再就職支援プログラム受講生の入厩につながっています。皆様のあたたかなご支援に心より感謝申し上げます。
ナイスネイチャのドネーションで皆様からいただきましたご寄付はすべて、その年のテーマに合わせた引退馬支援に使わせていただきます。このドネーションは、引退馬支援のためにこれからも続けていきたいと思っております。ご支援、応援をよろしくお願いいたします。
(引退馬協会 事務局)
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