ナイスゴールド
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渡辺牧場さんから近況報告が届きました。ナイスゴールド(28歳)、モアザンベスト(24歳)、2025年10月に沖田忠幸牧場から移動してきたエアリカコ(27歳)とミラキュラス(24歳)、2026年3月に入厩したマイネリスペクト(18歳)のようすをお伝えします。
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日本各地に次々と起こる災害で被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。
夜明けが遅くなり、日暮れは早くなりました。アブがほとんどいなくなり、数匹見るくらいになりました。今はサシバエが馬たちを困らせています。
避暑のため馬たちを厩舎に入れる日もありましたが、8月末からは避暑しなくて済む日も増えてきました。陽射しは夏の暑さですが、トンボや蝶々が飛び交うようになり風は秋を感じさせてくれます。
ナイスゴールドの放牧地は砂場のため、緑に覆われた放牧地よりも太陽の照り返しが強いので、早めに避暑させています。

9月2日にキース装蹄師さんが両前蹄の改装に来られました。特殊装蹄の素材を外して蹄底を調べたところ、これまでは蹄骨が刺激(圧迫)する一点が痛かったのですが、今回は蹄底全面が痛く、蹄葉炎が悪化しているとのことでした。その日は両前に靴をお借りして履かせて、翌々日に獣医さんについていただいた上で改装をしてくださることになりました。
特殊装蹄を外した裸足の状態では、靴を履いても痛みがあり、馬房では寝ていることが多かったです。
、マキヒメ(右)8月28日4時-r.jpg)
9月4日朝から獣医さんが付き添ってくださり、キースさんがここでというタイミングに何度もレントゲンを撮ってくださいました。前回、7月8日にレントゲン検査をした時には右前の蹄底に蹄骨からある程度の厚みがありましたが、今回は厚みがほとんどなくなっており、裸足では痛くて地面に着けない状態でした。(左前は厚みがある状態でした)

また、蹄壁が軟らかくもろくなっていること、血液循環が悪くなっているであろうこと、蹄冠部に溝ができて脱蹄の兆候があること、その溝が内側に入っていることは悪い状態であること、高齢であることなどから今後が難しい状態であることを丁寧に説明してくださいました。それでも、その状態でできる特殊装蹄を施してくださいました。
、マキヒメ(右)9月5日-r.jpg)
特殊装蹄後は歩けており、放牧もできていますが、跛行がまた少しずつ顕著になってきています。それでも表情は悪くなく、いつものように過ごしています。
会員様が来られるといつものようにハーボールを食べさせていただいて嬉しそうです。



9月2日、装蹄師さんが来られる前に厩舎に入れようと迎えに行くと、ものすごい泥んこ状態でした。近くの泥々の地面にモアちゃんが寝て圧をかけた跡がありました。他の馬たちも収牧し終えるとすぐ装蹄師さんが到着し、モアちゃんは泥んこのまま削蹄していただくことになりました。装蹄師さんに申し訳なく思いましたが、モアちゃんも何となく伏し目がちでした。


モアちゃんの会員様が9月5、6日の2日間来られ、モアちゃんをカキカキしてくださいました。モアちゃんは口先に力を入れて気持ち良さそうにしていました。

9月8日に虫卵検査をしたところ、20頭中3頭に円虫卵が検出されました。モアちゃんが93EPG(1g中の虫卵数)で一番多かったのですが、成馬は200〜250以上でなければ駆虫剤は投与せず今回は見送って良いとのことで、また2ヵ月後に検査します。

普段はまったりのんびり歩きますが、雨で放牧時間が大幅に遅くなった時は馬が変わったかのように力強く急いで放牧地に向かい、抑えるのが大変な様子でした。また、暑くてアブが沢山いた頃は、放牧地に迎えに行くと早く馬房に帰りたくて、逃げるように足早に帰る日もありました。
今夏は昨夏よりは暑さが楽でしたが、それでも8月下旬頃まで扇風機は大活躍していました。初めは扇風機を怖がったリカコでしたが、すぐに自分にとって気持ち良い好意的なものとして心を開き、扇風機をうっとりとした表情で見つめて親しんでいました。

リカコは人間をよく見ている馬だと思います。リカコがここに移って来た当初は私はまだリカコに信頼されていなかったのでしょう。リカコは曳き手(綱)をつけたまま放牧地に飛び込み馬房に飛び込み、私は痛い目に遭いリカコのお世話を緊張感いっぱいでしていました。

ですが、毎日放牧地の行き帰りには「リカコーリカコ♪」と語尾を上げた唄を歌い、手入れをしたり皮膚炎(ケイクン)を治すためオゾン水で四肢を洗って薬を塗るなどしているうちにリカコは私に優しくなり、私もリラックスしてお世話できるようになりました。私も扇風機と似たようなものとして受け入れてくれたのかもしれません(笑)。

放牧地に行くと、リカコはすぐに気付いて寄って来ます。放牧仲間のミラちゃんはずっと青草を食べ続けているのに対して、リカコは歩き回っていることが多く、簡易牧柵沿いに真っすぐ繰り返し歩いたことで、草がなくなり地面があらわになった跡があります。
とミラちゃん(左)8月24日-r.jpg)
ミラちゃんは、放牧地ではたいてい奥の方で夢中になって青草を食べています。リカコが近寄って来ると、ミラちゃんは静かに逃げるように歩き出します。リカコが後ろからついてくるので、しばらくミラちゃんは歩き続けざるを得ないので、良い運動になっていると思います。

しばらく追われて歩いていますが、ミラちゃんも心得ているようで、ふっとリカコの軌道から外れます。リカコはそのまま真っ直ぐに歩いて行ってしまい、ミラちゃんはホッとしたかのように再び青草を食べ始めます。

毎日リカコと共に後肢の皮膚炎(ケイクン)を治そうと洗って薬を塗ってきましたが、ミラちゃんについてはやっと落ち着いてきたので9月上旬ころから薬を塗るのを止めて様子を見ています。
とミラちゃん(左)8月24日-r.jpg)
放牧地では、この頃よく牧柵1枚越しに接することのできるキゼンラック(31歳セン馬/渡辺牧場里親会)と仲良くしているのを見かけます。リスちゃんはフレンドリーで誰にでも好かれるようです。
とリスちゃん(右)9月4日-r.jpg)
また、「一番奥に1頭だけ鹿毛が見えるなぁ、モアちゃんかな?」と思ってよく見るとリスちゃんだったということが何度もありました。仲間たちが真ん中あたりにいるのに、1頭だけ300m先にいて無心で青草を食べ続けた後、ふと周りに仲間たちがいないことに気づいて寂しくなったのか、慌てて駆け戻って来たこともありました。

懐っこい性格で、放牧地に行くと寄って来ます。顔をこすりつけてきて、可愛いなあ!と思った直後、痒いところを人に擦りつけて掻きたかったのだとわかりますが、それも可愛いことです(笑)
※要事前予約
※会員(全FP会員、一般会員、後援会員)のみ対象
会員見学(全FP会員、一般会員、後援会員) : 会員専用ページ、会報をご参照ください
一般見学 (賛同会員を含む) : 以下をご参照ください
渡辺牧場Twitter(@urakawawatanabe)
競走馬のふるさと案内所 渡辺牧場のページ
https://uma-furusato.com/search_farm/1344.html
モアザンベストは
「ナイスネイチャ・33歳のバースデードネーション」対象馬です。
マイネリスペクトは
「ナイスネイチャ・35歳のバースデードネーション」対象馬です。
「ナイスネイチャ・バースデー/メモリアルドネーション」活動報告・対象馬一覧
引退馬協会では、渡辺牧場で生まれ余生を過ごしたナイスネイチャ(1988年4月16日―2023年5月30日)の誕生日に合わせて引退馬支援のご寄付を募るドネーション「ナイスネイチャ・バースデードネーション」(NNBD)を、ナイスネイチャ29歳の年(2017年)から開催しています。
ナイスネイチャ没後となる2024年からは、長年にわたり引退馬協会の広報部長として活躍したナイスネイチャの功績を讃え、感謝の意を込めて生誕を祝う「ナイスネイチャ・メモリアルドネーション」(NNMD)として実施、たくさんの方からご寄付を賜り、フォスターホースの受け入れや、再就職支援プログラム受講生の入厩につながっています。皆様のあたたかなご支援に心より感謝申し上げます。
ナイスネイチャのドネーションで皆様からいただきましたご寄付はすべて、その年のテーマに合わせた引退馬支援に使わせていただきます。このドネーションは、引退馬支援のためにこれからも続けていきたいと思っております。ご支援、応援をよろしくお願いいたします。
(引退馬協会 事務局)
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