生年月日 | 2017年4月4日 2022年1月6日永眠 |
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性別 | セン馬 |
毛色 | 黒鹿毛 |
生産地 | 北海道浦河町 |
生産者 | バンダム牧場 |
血統 | 父・フェノーメノ 母・ヴェリタラブ |
所属厩舎 | 美浦・大竹正博厩舎 |
生涯成績 | 未出走 |
詳細情報 | https://www.jbis.or.jp/horse/0001235910/ |
繋養先 | ヒポクリニック 茨城県牛久市奥原町3693 |
見学可能期間 |
移動して間もない為、環境に慣れて、見学可能となりしだいお知らせします。 |
大竹正博厩舎所属のテスコは、調教中の事故で、不幸にも視力を失い全盲となり競走馬としてデビューすることは叶いませんでした。
生産牧場から育成牧場へ移動したテスコはとてもやんちゃでした。噛む、蹴るはもちろん、あるときは走路で暴れて走路脇の崖から転げ落ちることもあり、早々に去勢手術をされてセン馬になりましたが、競走馬になることそのものも危ぶまれました。
そして失明するきっかけとなる事故が起こります。調教の際に暴れてひっくり返って頭を打ち、その時から失明してしまいました。視力を失ったことで、それまでは反抗するばかりだったテスコは一転して人を頼るようになりました。
馬主さん、大竹調教師、ともに大変心を痛めました。大竹調教師は、馬を扱う人間として何かできることがあるのではないかと考え、馬主さんからテスコを譲り受けます。調べるうちに、全盲で馬生を送っている馬もいることがわかりました。大竹調教師は競走馬としてデビューさせてあげることのできなくなったテスコを生かす方法を模索します。
育成場では目の見えなくなったテスコを献身的に世話してくれていますが、いつまでもいられるわけではありません。引退馬協会に預かってくれる施設について相談がありました。
当初は預託先を探す上で何か協力ができれば、と考えておりましたが、テスコがひっそりと人知れず馬生を送るより、全盲の馬がどのように馬生を過ごすことができるか、どのように人間と関係を構築していくか、フォスターホースならずっとその記録を残せると考え、大竹調教師に提案をしました。
視力を失ったテスコは不安からかとてもおとなしくなりましたが、また少しうるさくなってきていた為、しばらく慣れた育成場での環境下でのトレーニングが必要と判断し、グランドワークにおける第一人者である持田裕之氏の協力のもとでのトレーニングを行いました。その後、2020年4月17日に茨城県牛久市のヒポクリニックに移動しました。
フォスターホースとしてのテスコの馬生を皆様に一緒に見守っていただけたら幸いです。
バンダムテスコは2022年1月6日1月6日朝6時頃、預託先のヒポクリニックにて永眠しました。享年4歳(満年齢)でした。
死亡に関する詳細につきましては「訃報 バンダムテスコ」に掲載しております。
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