渡辺さんからナイスネイチャ、エイシンルーデンス、ナイスゴールドの近況報告が届きました!
近況報告
2月24日にエイシンルーデンスが亡くなりました。詳しくはルーデンスの欄でご報告致します。高齢まで一生懸命に働き続けたルーデンスの魂が今は安らかであることを心よりお祈り申し上げます。
2月21日は台風並みに大荒れの天気になり地吹雪と吹雪で視界が悪い時間帯もあり、1日中、舎飼いになりました。降雪量はさほど多くなくても、暴風の影響で雪が高さ1mにも吹き溜まった場所もありました。ナイスネイチャの放牧地の出入口も吹きだまり、トラクターで除雪してからでなければ歩けませんでした。3月5日午後から雨が降り、圧雪状態のところは特に滑るので砂を撒きました。
ナイスネイチャ
2月25日朝、ナイスネイチャの右目がショボショボして開かないで痒そうでしたので、獣医さんに診察していただきました。角膜に少し傷があり炎症や痛みを抑える注射を受け、抗生物質の目薬を処方されました。目薬は2、3時間に1度差し、翌朝には右目がパッチリ開くようになり、26日朝の注射で獣医さんの治療は終わり、目薬だけ続けることになりました。
ところが、3月2日朝、また右目がショボショボして開かない状態になっていました。また獣医さんの注射を受け、この時、採血して自家血清(角膜の破壊を防ぐ抗タンパク分解酵素)を作って下さり、それを4時間置きに点眼することになりました。母のウラカワミユキの時も同じ治療をしたことがありました。
また、この日からは右目治療用のブリンカーを着けています。柱や飼い葉桶の淵で目を擦ってしまい、それによって角膜の傷が広がったり、新たに付いたりしないためのものです。ナイスネイチャは高齢になってから特に繊細なところがありますので、変わったことをするのをできれば避けたかったのですが、今回は最初からブリンカーを着けておくべきだったと悔やみました。
母のミユキの時は症状がもっと重く、他に瞳孔を開かせる目薬もつけていたため、放牧地での眩しさにも配慮しなければなりませんでしたが、ナイスネイチャはその目薬は使用していません。
ブリンカーを着けていても放牧は普通にしており、放牧地でも目薬は差せています。4日朝で注射は終わり、その後も目薬を続けています。他の体調面は変わりなく、食欲もあり元気に過ごしています。2月21日の暴風雪の日以外は毎日15分の引き運動も続けています。
エイシンルーデンス
状態に波があり、前回の報告後、間もなくまた脚の痛みが強くなり、歩様が悪くなっていました。寝起きの時に痛めたのではないかと想像しています。
22日までは監視カメラの録画を調べると寝起きに一度は失敗しても二度目には立ち上がれている様子がわかっていました。22日夜以降に馬服に麦ワラが付いておらず、一度も寝ていないのがわかりました。歩様が悪くなっていたので気がかりでしたが、以前も同様のことがありましたので、その時のように、日にちをかけてまた良い波に乗っていけるようにと期待もしていました。
しかし、痛みからしっかり左後ろで踏みしめることができておらず、体重を右後ろにかけるようになっていました。元々両後ろの繋ぎが緩かったので、体重をかけられた右後ろの球節は重く沈んで地面に擦れたこともあり、保護するのも難しい作業でした。ルーデンスの変化に一喜一憂しながら、次男夫婦は脚のケアを毎日頑張ってくれ、飼い葉の内容を試行錯誤してくれていました。
左右共に痛みがあり、体重を支えるのはとても辛かったと思います。24日0時50分頃に、馬房の「ません棒」に前胸をもたれさせていたところ、立っているのが限界に達したようで、崩れるように倒れてしまいました。22日夜以降、寝ようとしなかったのは、寝たら起き上がれないことを自身がわかっていたのかもしれません。
倒れてから何度か立ち上がろうともがいて、体の向きは変わっていきました。
過去の経験から馬が起き上がる意志と機能があれば、複数の人間がロープで天井の管から尻尾を引き上げる援助をして立ち上がれたことがありましたので、その態勢でルーデンスが起きる気持ちになるのを待ちました。しかし、起きようとしたときに、どうしても痛い後ろ脚が踏ん張ることができず、体が崩れ落ちてしまいました。
初めのうちは口元に人参や青草を持っていくと食べて、投薬器でぬるま湯を飲ませたりもしましたが、次第に受けつけなくなり、自ら立ち上がろうという気持ちもなくなっていきました。長時間横たわっていたので、体重で内臓が圧迫され血流も悪くなり、体の苦痛があったのでしょう。寝ながら四肢をバタバタさせる時もありました。また、肺も圧迫されてか、次第に呼吸がつらそうになってきました。
このままでは苦痛を長引かせるので、引退馬協会さんにも動画をお送りし、ご理解をいただき、獣医さんに鎮静剤と麻酔薬を使った上で安楽死の処置をしていただきました。最期は麻酔が効いて速やかに静かに、8時10分頃に息を引き取りました。
亡くなった日に引退馬協会北海道事務所の加藤様と、ルーデンスが昨春まで数年間過ごした川端牧場のご主人様が駆けつけて下さいました。遺体は25日に焼いていただき、お骨をいただいて馬房に安置してあります。春になりましたら山の墓地に埋葬いたします。昨春、入厩当初の篩骨血腫から今回のフレグモーネまで、皆様には大変ご心配をおかけし続けました。たくさんの温かいお悔やみのメッセージ、供花、お供えものをどうもありがとうございました。
ナイスゴールド
前回、2月20日朝に39.8℃とご報告しました。その後、翌朝も39.0℃で、熱の下がり方は遅かったのですが、この日は暴風雪で他の馬たちも舎飼いでしたので、厩舎で寂しい思いはしなかったと思います。更に翌朝はやっと37℃台になり、放牧ができました。その後、元気に過ごしています。
放牧地の牧草ロールカゴの周りに鹿の糞が落ちていたり、足跡がありますので、ゴールドとマキヒメだけでなく鹿も乾草を食べているようです。つい先日また牧草ロールを完食し、新しいロールを入れました。マキヒメと仲良く食べています。
3月4日夕方、放牧地に迎えに行くと、右前の蹄を覆っていたギプスが外れて無くなっていました。放牧地の中で落としたようです。これは1月9日に処置していただいたものでした。2ヶ月近く持ったことになります。ギプスが無いと、以前ほどではありませんが、少し歩様が悪くなっています。また装蹄師さんが来て下さるまで、蹄の先の方にギャムジーを当てて、ベトラップで巻いて、その上からダクトテープで巻いて応急処置をしてあります。
(ログインしなくてもご覧いただけます。)
次回の更新は3月21日(月)を予定しています。
お楽しみに!
【見学について】休止中です
新型コロナ感染症の感染が再拡大していることから、しばらくの間見学を休止することになりました。人馬の保護のため、よろしくお願いいたします。
余生を支えてくださるFP会員募集中
2022年3月7日現在ナイスネイチャ 217人 147.5口エイシンルーデンス 37人 27口 残口38口ナイスゴールド 32人 21.5口 残口43.5口ナイスネイチャの受付は一時停止しています。
ナイスゴールドは受付中です。
よろしくお願いいたします!
どの馬を選んでいいかわからないという方は
「フォスターホースを特定しない」フォスターペアレント会員になっていただくと
フォスターホースを特定せずにご支援いただけます。
フォスターホース支援状況はこちらから→フォスターホース支援状況
開催期間 2020年4月16日~5月15日
昨年のナイスネイチャバースデードネーションによりエイシンルーデンスを受け入れました
会員募集中春風ことトウショウヒューマは、引
退馬ネットのサポートホースです。